堅牢な耐腐食性アルミ合金ボディ
ハウジングのボディは、軽量かつ堅牢な耐腐食性アルミニウム合金を採用。過酷な水中環境に耐える信頼性と耐久性、高水圧下においても変わらぬ操作性を実現しています。
フロントボディは超精密鋳造、リアボディはアルミブロックからの削り出しによって製造。製造方法を分けることで、「形状」「水中重量」「強度」をバランスよく設計しています
実績と信頼の防水設計
ボタンやダイヤル・レバーは、ハウジングボディに直接取り付けるのではなく、真ちゅう製の軸受けを介して取り付けています。ボタンの摺動、ダイヤル・レバーの回転によって、アルミ製のハウジングボディを摩耗させ、防水性を損なうことがありません。万が一、軸受けなどが摩耗しても、最小限のパーツ交換でリフレッシュできます。
ボタンやダイヤル・レバーの防水には、ハウジングボディ合わせ面と同じ含油タイプのイノン黄色O-RINGを使用し、グリス切れによる浸水を抑制します。さらに、太めのサイズを選択し、防水性を高めています。
回転するダイヤル部には、ダブルO-Ringを採用し、安定した回転と、高い防水性を維持します。
高いホールド性を実現したボディデザイン
水中でのスムーズな撮影を実現するため、握りやすく、すばやく操作できるハウジングサイズに設計。軽い力でもハウジング本体をしっかりホールドできるよう、右手の各指が自然に掛かるグリップ一体型のボディになっています。
背面の液晶モニターを見ながら撮影するダイバーの姿勢や手の位置に合わせ、シャッターレバーの位置や角度を最適化。人差し指が滑らかに動き、シャッターレバーを押す際の手ブレを抑制します。
水中であることを感じさせない操作系レイアウト
LUMIX GF2のほとんどの機能を操作可能*。各ボタンとダイヤルは、ハウジングをホールドしている右手を持ち直したりすることなく、瞬時に操作できるようレイアウト。余裕サイズの「液晶モニター窓」は、カメラ本体の背面に配置されたボタン類を視認しやすく、水中でも陸上と同じ感覚で、直感的に操作が可能です。
*水中撮影で使用頻度がほとんど無い「iAボタン」「タッチパネル」は操作できない仕様になっています。「後ダイヤル」は、“回す”操作のみで、“押す”操作はできません。「後ダイヤル」の押す操作によって変更できる設定項目のほとんどは、「Q.MENUボタン」と「カーソルボタン(上下左右)」にて同様に設定できます。
カメラの出し入れがしやすい余裕の内部スペース
カメラは、三脚ネジと左右のストラップフックの3ヶ所で、精度よく固定されます。カメラの正面や側面がハウジングに接触しないため、水圧によってカメラの一部が押されて誤作動するようなことはありません。また、ドレスアップ用の張り革キットや厚手の液晶モニターカバーなどを付けた状態でも、そのままハウジングに入れられます。
カメラとハウジングの間には、指が入るよう十分なスペースを確保。片手でカメラをつかんで、容易に引き抜くことができます。さらに、このスペースが浮力を増大し、ハウジングの水中重量を軽減しています。
カメラの内蔵フラッシュは、ハウジング側のレバー操作で、FULL CLOSE可能です。カメラを抜き出すときに、内蔵フラッシュを損傷することが避けられます。
"S-TTL"オートストロボシステムに完全対応
水漏れトラブルがない光Dコネクターを標準装備。構図を決めシャッターを押すだけで適正露出になる、"S-TTL"オートストロボを4灯接続できます。大光量の多灯撮影時にも発光量調節はストロボに任せ、撮影意図や構図に集中することができるのです。
S-TTLオート調光システムの精度のよさを発揮させるには、内蔵フラッシュの閃光を効率よく光ケーブルに伝達することが重要です。ハウジング内部のガイドレールが、ポップアップしたカメラ内蔵フラッシュを常に適切な位置に固定し、安定したS-TTL調光精度を実現します。
マクロからフィッシュアイまで対応するポートラインナップ
対応するポートは、パナソニックの「45mm/F2.8 マクロ」「14mm/F2.5 パンケーキ」「20mm/F1.7 パンケーキ」「14-42mm/F3.5-5.6 II ズーム」「14-42mm/F3.5-5.6 ズーム」「14-45mm/F3.5-5.6 ズーム」「7-14mm/F4 ズーム」「8mm/F3.5 フィッシュアイ」に加え、3D写真撮影が可能な「12.5mm/F12」のレンズに対応。ドームポートを含め全てのポートレンズに光学レンズ(マルチコーティング済み)を使用し、LUMIX/LEICAレンズの描写力をあますことなく生かせます。
さらに、オリンパスの「14-42mm F3.5-5.6 II R ズーム」レンズにも対応。M67シリーズのクローズアップレンズや、ワイドコンバージョンレンズ「UWL-H100 28M67 Type2」、水中マイクロ魚眼レンズ「UFL-M150 ZM80」をポート先端に装着すれば、レンズ1本でオールマイティーに撮影できます。
45mm/F2.8 マクロレンズのフォーカス操作に加え、ズームレンズのズーム操作にも、磁石の引き合う力を利用して軽いトルクでレンズ筒部を回転させる、イノンの独自の「MRS(マグネティック・ロータリー・システム)ポート」を採用。陸上と同じ使用感で、スムーズに操作できます。
パナソニックの「45mm/F2.8 マクロ」「14-42mm/F3.5-5.6 ズーム」「14-45mm/F3.5-5.6 ズーム」「7-14mm/F4 ズーム」、オリンパスの「14-42mm F3.5-5.6 II R ズーム」用のポートは、ベースポートとフロントポートに2分割し、ベースポート部を共通化。フロントポートを買い足すだけで、リーズナブルに複数のレンズを使用できます。