コンセプトはProfessional and Lightweight
キヤノン「EOS 6D」は、高画質で描写できる35mmフルサイズCMOSセンサーを、軽量・小型ボディに搭載し、フルサイズの魅力と機動力を両立したデジタル一眼レフカメラです。
「X-2 for EOS6D」ハウジングは、『Professional and Lightweight』をコンセプトに開発し、プロが求める高画質、水中での高い機動力、優れたコストパフォーマンスを、小型・軽量ハウジングに凝縮しました。
ハウジングのボタンやレバーを、カメラ本体のレイアウトにできるだけ近づけることで、水中で迷うことなく素早く操作できるデザインを追求。決定的な瞬間を逃しません。
さらに、ストロボ、ビューファインダー、MRSポート、LEDライト、豊富なアーム類など、ハウジングと一緒に使う水中撮影機材を総合的に自社展開し、快速・快適な撮影をサポートする、水中カメラシステムを提供します。
軽量・コンパクトな超精密鋳造アルミボディ
ハウジングのボディは、耐腐食性アルミニウム合金の超精密鋳造によって製造。削り出し加工だけでは不可能な、薄肉でかつ複雑な形状を可能とし、扱いやすさを追求したデザインと、水中撮影で重要視されている軽量化に大きく貢献しています。
さらに、堅牢なアルミニウム製ボディは、過酷な水中環境に耐える信頼性と耐久性、高水圧下においても変わらぬ操作性を実現。「デザイン」「水中重量」「強度」を、高次元で融合しています。
決定的瞬間を逃がさない操作系レイアウト
鋳造の自由度の高いデザイン性を生かして、陸上でカメラを操作するのと同じ感覚で、水中でもスムーズに操作できるよう様々な工夫がなされています。小さな力でもハウジング本体をしっかりホールドできるよう、右手親指と中指の掛かりがよい形状にデザイン。人差し指はシャッターレバーに自然に掛かり、滑らかにシャッター操作ができます。さらに、ファインダーを覗いたままで、絞り値とシャッタースピードの変更がストレスなくできるように、ハウジング本体を握ったまま前後のダイヤルに指が届くようレイアウト。
水中撮影を行う上で必要とされる、キヤノンEOS 6Dの操作系を網羅しているだけでなく、撮りたい瞬間を逃すことがないよう、操作性も追及しています。
「クイック設定ボタン」、「マルチコントローラー」、「マルチ電子ロックスイッチ」は操作できない仕様になっています。
実績と信頼の防水設計
ボタンやダイヤル・レバーは、アルミニウム合金製のハウジングボディに直接取り付けるのではなく、真ちゅう製の軸受けを介して取り付けています。ボタンの摺動、ダイヤル・レバーの回転が、アルミニウム合金を摩耗させ、防水性を損なうことがありません。万が一、軸受けなどが摩耗しても、最小限のパーツ交換でリフレッシュできます。
ボタンやダイヤル・レバーの防水には、ハウジングボディ合わせ面と同じ含油タイプのイノン黄色O-Ringを使用し、グリス切れによる浸水を抑制します。さらに、太めのサイズを選択し、防水性を高めています。回転するダイヤル・レバー部には、ダブルO-Ringを採用し、安定した回転と、高い防水性を維持します。
光フラッシュトリガー(マニュアル)搭載
カメラ側ホットシューからのシンクロ電気信号を、光信号に変換する、光フラッシュトリガー回路を内蔵。光Dコネクター直下の、LEDランプが発光し、外部ストロボを発光させることができます。
外部ストロボとの接続には、水漏れトラブルのない「L型光Dケーブル」を直接差し込むだけの簡単セッティングで、ストロボ撮影が可能となります。
長さ68cmの「L型光DケーブルL」や長さ110cmの「L型光DケーブルLL」を使えば、ストロボをアームから取り外して離れた位置で発光させる「オフカメラストロボ」も可能です。
光フラッシュトリガーは、カメラのホットシューからのストロボ発光開始の電気信号を、LEDランプの発光1回に変換します。TTLオート調光やプレ発光には対応していません。対応する外部ストロボの調光方式は、「外部オート」と「マニュアル」になります。イノンZ-240、D-2000シリーズ、S-2000ストロボを使用する場合は、アドバンスキャンセル回路をOFF(Z-240:スイッチを押し込む、D-2000/S-2000:磁石を入れる)にし、プレ発光無しの1回発光に対応した設定にしてください。
海水からハウジングを守るタフ塗装と腐食抑制ユニット
ハウジングボディは、耐腐食性や耐摩耗性に優れた特殊な塗装でコーティング。さらに、ハウジング底面には、亜鉛製の腐食抑制ユニットを装着。亜鉛が先に海水中に溶け出すことにより、ハウジング本体の電解腐食を抑制します。
赤色LED&ブザーで知らせるリークセンサー
ハウジング内への水の浸入を検出し、警報で知らせてくれる、リークセンサー回路を標準装備。万が一浸水した場合には、ハウジング上端にある赤色LEDが点滅し、同時にブザー音が鳴ります。
換装可能な4種類のファインダーをラインナップ
あらゆるニーズに対応できるよう、機能の異なるファインダーユニット4種類をラインナップ。X-2ハウジング付属の専用工具でユーザー自身がファインダーユニットを交換し、被写体や撮影シーンに合わせてレンズを選ぶように、ファインダーも選べます。
45°ビューファインダー
※ ファインダー内表示の四隅がわずかに暗くなる場合があります。
ストレートビューファインダー
※ 元々APS-Cサイズの撮像素子を持つデジタル一眼レフカメラをベースに開発しているため、35mmフルサイズの撮像素子を持つデジタル一眼レフカメラでは、ファインダー像の上端中央部に見えない部分が発生し、左端または右端のいずれかがわずかに隠れてしまう場合があります。
ピックアップファインダー3
※ EOS 6Dのファインダー部の形状が異なるため、「X-2 for EOS30D」以前のモデルに対応した旧製品「ピックアップファインダーユニット for X-2」、および「X-2 for EOS70D」以前のモデルに対応した「ピックアップファインダーユニット2 for X-2」をそのまま使用することはできません。カメラ本体側ファインダーに取り付ける「ピックアップファインダーユニット3本体(カメラモジュール側)」(¥4,700/税込み¥5,170)の交換で、「ピックアップファインダーユニット3 for X-2」相当品にアップグレード可能です。
ファインダーウインドウ
各ファインダーによる使用イメージ
超マクロからフィッシュアイまで対応するポートラインナップ
ポートは、「EF50mm F2.5 コンパクトマクロ」「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」などのマクロレンズ、対角魚眼と全周魚眼に対応したフィッシュアイレンズ「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」、超広角ズームレンズ「EF16-35mm F2.8L II USM」ほか、多彩なレンズに対応。
ドームポートを含め全てのポートレンズに光学レンズ(マルチコーティング済み)を使用し、EOS 6Dの高画質をあますことなく活かせます。
マクロレンズのフォーカス操作には、磁石の引き合う力を利用して軽いトルクでレンズ筒部を回転させる、イノンの独自の「MRS(マグネティック・ロータリー・システム)ポート」を採用。陸上フォーカスと同じフィーリングでピント合わせが可能です。