投稿時間:04/06/22(Tue) 11:19 (No.37)
タイトル:ニコンD70システムへの対応について
ニコンD70と、弊社ストロボ/光コンバーターとを組み合わせた場合の動作状況に付き、お知らせ致します。
●ニコンD70対応システム間の違いについて
カメラ側ホットシューと、ハウジング側シンクロコネクターとを接続する“中間コード”の仕様により、以下2種類に分け、動作状況を記述致します。
【システム1】:該“中間コード”が、カメラ側ホットシューとハウジング側シンクロコネクターとを、(何らかの素子[回路]を介さずに)5ピン共ストレートに結線している物
【システム2】:該“中間コード”内に、特定の素子[回路]を含む物
●該当するカメラシステムについて
2004年6月現在、システムの特定、或いは動作確認を行っておりますのは以下のカメラシステムとなります。
【システム1該当システム】(*1): ・アンティス社ネクサスD70にて、“中間コード”として「カメラコネクタ『 NCC-TM 』」を組み合わせている場合(*2)
【システム2該当システム】(*1): ・アンティス社ネクサスD70にて、“中間コード”として「カメラコネクタ『 NCC-V2 』」を組み合わせている場合(*3)
●弊社製品の対応状況について
【システム1にて使用可能な組み合わせ/設定】
・「Z-220」/「Z-220S」をご使用の場合:
≪接続/設定≫ Z-220/Z-220S側『カメラ切替スイッチ』(inN 表示)に付属の『磁石』を入れない状態にて、シーアンドシー社「シンクロコード/N」を用いた直接接続のみ可能です。
≪フラッシュ(閃光)動作≫ マニュアル発光のみ使用可能です。
≪「Z-220」内蔵フォーカスライト / ターゲットレーザー動作≫ (ストロボ側メインスイッチの設定に関わらず)ご使用頂く事は出来ません。
・「D-180」/「D-180S」をご使用の場合:
≪接続/設定≫ D-180/D-180S側『アドバンスドキャンセル回路スイッチ』に付属の『磁石』を入れた状態にて、「光コンバーターD」及び対応する“光ケーブル”を用いた光ケーブル接続が可能です。(2004年8月20日追記)
≪フラッシュ(閃光)動作≫ 外部自動調光、及びマニュアル発光[D-180 のみ]が可能です。
≪「D-180」内蔵フォーカスライト(*4)(*5) /「D-180S」内蔵フォーカスLED(*4)(*5)動作≫ ストロボ側『フォーカスライトスイッチ』操作による点灯[D-180 のみ]、及びシャッターレリーズに連動しての自動消灯/再点灯が可能です。
【システム2にて使用可能な組み合わせ/設定】
・「Z-220」/「Z-220S」をご使用の場合:
≪接続/設定≫ Z-220/Z-220S側『カメラ切替スイッチ』(inN 表示)に付属の『磁石』を入れた状態にて、シーアンドシー社「シンクロコード/N」を用いた直接接続が可能です(*6)。
≪フラッシュ(閃光)動作≫ マニュアル発光のみ使用可能です。
≪「Z-220」内蔵フォーカスライト(*7) / ターゲットレーザー動作(*7)≫ カメラ側電源状態(ON / OFF)やカメラ側操作(シャッター半押し等)の有無に関わらず、ストロボ側メインスイッチ『A⇔WIRE』にて点灯、シャッターレリーズに連動して自動消灯/再点灯を行います。
・「D-180」/「D-180S」をご使用の場合:
≪接続/設定≫ D-180/D-180S側『アドバンスドキャンセル回路スイッチ』に付属の『磁石』を入れた状態にて、「光コンバーターD」及び対応する“光ケーブル”を用いた光ケーブル接続が可能です。(2004年8月20日追記)
≪フラッシュ(閃光)動作≫ 外部自動調光、及びマニュアル発光[D-180 のみ]が可能です。
≪「D-180」内蔵フォーカスライト(*4) /「D-180S」内蔵フォーカスLED(*4)動作≫ ストロボ側『フォーカスライトスイッチ』操作による点灯[D-180 のみ]、及びシャッターレリーズに連動しての自動消灯/再点灯が可能です。
(*1)該当する全てのカメラ/カメラシステムでのご使用を保証する物ではありません。ご留意下さい。 カメラ/カメラシステム側の仕様変更等により、弊社ストロボ/光コンバーターが予期せぬ動作を行う場合等が考えられるからです。
(*2)メイン側コネクターへの取り付けのみ、動作確認を行っています。サブ側コネクターへの取り付けは動作保証外となります。
(*3)2004年6月10日時点での『 NCC-V2 』でのテスト結果。
(*4)『後幕シンクロモード』では、シャッターレリーズに連動した自動消灯機能はご使用頂けません。ご留意下さい。 『先幕シンクロモード』にてご使用の場合、殆どの状況で問題なく動作しますが、対応ストロボ「D-180」/「D-180S」側の制限により、0.5秒より遅いスローシャッター時は、シャッタークローズの前に対応ストロボ側のフォーカスライト(D-180:“フォーカスライトスイッチ”が『連続点灯モード』の場合)/フォーカスLED(D-180S)が再点灯してしまい、フォーカスライト光/フォーカスLED光が得られる画像に写り込む場合があります。 また、特定の撮影条件下[絞りを開け、シャッタースピードを上げた状態で、ストロボ光をデイライトシンクロ的に(補助光的に)使用する場合等、フラッシュ光/自然光に対して、フォーカスライト光/フォーカスLED光の露光に占める割合が比較的大きくなる場合等]にて、フォーカスライト光/フォーカスLED光の、得られる画像上への写り込みが、肉眼で認識可能な程度にまで増加する可能性があります(勿論、シャッターレリーズに連動しない補助光が原因の場合とは、写り込みの絶対量が異なります)。 写り込みが問題となる場合には、「D-180」をご使用で前者が原因の場合には“フォーカスライトスイッチ“を『OFFモード』、或いは『単独点灯モード』にセットする事で、「D-180」をご使用で後者が原因の場合には“フォーカスライトスイッチ“を『OFFモード』にセットする事で写り込みを回避する事が可能です。また、『D-180S』をご使用の場合には、『D-180S』付属の“フォーカスLED減光フィルター”を使用する事で写り込みを緩和する事が出来ます。ご検討下さい。なお、詳細は対応ストロボ添付の各説明文章をご確認下さい。
(*5)D70の「半押しタイマー」(詳細はD70の使用説明書をご確認下さい)がオフになると同時に、対応ストロボ側のフォーカスライト(D-180:“フォーカスライトスイッチ”が『連続点灯モード』の場合)/フォーカスLED(D-180S)が1.0秒程度消灯します。 この動作は、「半押しタイマー」がオフになる瞬間、D70側から特定のパルス信号が出力され、本製品の仕様では、該パルス信号を対応ストロボの“フォーカスライト/フォーカスLED消灯信号”に変換して出力する事が原因であり、正常動作(本製品の仕様範囲内の動作)となります。 この動作が撮影時に問題となる事は殆どないと思われますが、万一問題となる場合、「D-180」をご使用の場合には、“フォーカスライトスイッチ”を『OFFモード』、或いは『単独点灯モード』にセットする事で、回避する事が可能です。「D-180S」をご使用の場合、或いは『D-180』の“フォーカスライトスイッチ”を『連続点灯モード』にてご使用の場合には、上記の通りこの動作を抑制する事は出来ません。但し、D70側の機能で、「半押しタイマー」の作動時間を変更する事は可能ですのでご検討下さい。なお、該変更方法詳細は、D70の使用説明書をご確認下さい。
(*6)「光コンバーターTTL for X1」(*8)を用いた光ケーブル接続を行う事で、「シンクロコード/N」を用いた直接接続と同等の動作(*9)を実現可能ですが、カメラ側電源状態(ON / OFF)やカメラ側操作(シャッター半押し等)の有無に関わらず、「光コンバーターTTL for X1」が常にストロボ制御信号の出力動作を行いますので、「光コンバーターTTL for X1」の電池が急速に消耗する事が考えられます。 電池が過放電する事による不具合(ガス発生、液漏れ等)が発生する可能性が高くなる事を含め、本構成はお勧め出来ませんが、本構成でご使用の場合には、ご使用の直前まで「光コンバーターTTL for X1」をカメラシステムから取り外すか、「光コンバーターTTL for X1」の電池を取り外す等、急速な電池消耗/電池の過放電への対策をユーザー様にてご勘案頂く必要があります。
(*7)『後幕シンクロモード』では、シャッターレリーズに連動した自動消灯機能はご使用頂けません。ご留意下さい。 『先幕シンクロモード』にてご使用の場合、殆どの状況で問題なく動作しますが、特定の撮影条件下[絞りを開け、シャッタースピードを上げた状態で、ストロボ光をデイライトシンクロ的に(補助光的に)使用する場合等、フラッシュ光/自然光に対して、フォーカスライト光/ターゲットレーザー光の露光に占める割合が比較的大きくなる場合等]にて、フォーカスライト光/ターゲットレーザー光の、得られる画像上への写り込みが、肉眼で認識可能な程度にまで増加する可能性があります(勿論、シャッターレリーズに連動しない補助光が原因の場合とは、写り込みの絶対量が異なります)。 写り込みが問題となる場合には、シャッターレリーズ前にストロボ側のスイッチ操作にて、フォーカスライト/ターゲットレーザーをOFFににする、或いは(輝度が高く、より問題となりやすいと思われる)ターゲットレーザーのみをOFFにする事をご検討下さい。
(*8)「光コンバーターTTL for NIKONOS」ではありません。ご留意下さい。
(*9)フラッシュ発光量(閃光量)の制御はマニュアルのみ可能です。TTL自動調光を行う事は出来ません。
関連製品の仕様等、詳細に付きましては、下記リンクをご参照下さい。
[Z-220 / Z-220S] http://www.inon.co.jp/product/strobe/z220.htm [D-180 / D-180S] http://www.inon.co.jp/product/strobe/d180.htm [光コンバーターD] http://www.inon.co.jp/product/strobe/d180_option.htm [光コンバーターTTL for X1] http://www.inon.co.jp/product/strobe/z220_option.htm
以上、どうぞ宜しくお願い致します。
2004年6月22日
有限会社イノン
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